【IBSは食事で治る】P14 - 32

P14 「本書の構成」略

P15 - 18「患者さんたちの症状」略

P19 「優先していただきたいこと」
他の病気の治療、栄養不良の改善を優先する。

 

P20 - 21「あなたはIBSですか?」
IBSとは、過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome)の略称。臨床的には「便通異常を伴う、ほかの器質的、炎症性、生化学的な原因がない腹痛と腹部不快感」と診断される。主な症状は、便秘、下痢、ガス(腹鳴、鼓腸、放屁)、膨満、腹部膨満、腹痛である。
次に挙げる要因がさまざまに組み合わさって起こると考えられる。
・消化管の中で食物を移動させる腸管平滑筋の異常な収縮と弛緩。このような症状は消化管のなかの食物の通貨が遅すぎる、または早すぎる原因となり、腸管平滑筋のけいれんの原因になることもある。
・「内臓知覚過敏」として知られる、患者の腸の膨張に対する低い痛覚閾値。つまり大腸内のガスや水分の蓄積によりIBS患者は痛みを感る。
・腸と脳のコミュニケーション障害。神経系機能不全が関係している可能性がある。ストレスがそのコミュニケーションに影響を及ぼしているらしいが、今の時点ではそのメカニズムは明らかになっていない。
・非セリアック・グルテン過敏症など、食べ物や食品成分による軽度の炎症と免疫活性化。
・胃腸炎、食中毒、抗生物質の服用などの結果起こる、正常な腸内細菌群内の不均衡。

 

P22 - 23「ほかの病気の可能性」略

P24 「IBS以外の胃腸障害の併発」略

P25 「IBSとIBD(炎症性腸疾患)の違い」略

P26 「セリアック病」
セリアック病とは、小麦、ライ麦、大麦に含まれるたんぱく質グルテンへの不耐症が原因となる。セリアックスプルーやグルテン不耐症としても知られる。

 

P27 「フォドマップ除去食事法で専門的サポートが必要な人」略

P28 「意図しない体重減少や栄養不良」略

P28 「遺伝性果糖不耐症(HFI)」略

P29 「食物アレルギーと過敏症」略

P30 「専門家に相談が必要な人」略

P31 - 32「IBSの標準的な治療」
IBSの治療・処方薬に、組み合わせて使われるもの。
・食物繊維のサプリメント、下剤、鎮痛剤、抗うつ剤、止痢剤
・ストレス解消、エクササイズ
・水分を多めに摂取する
・牛乳・カフェイン・脂肪・赤身の肉・辛い食べ物を避ける
・パスタ・精白パン・アップルソース・ヨーグルトなど刺激の強くない「安全なもの」を食べる。
<よくある質問>Q1~5