吟じます_4

キミは黄色く丸い灯となって ゆるゆると天に昇っていく
地上に根を張るボクは キミの姿を見上げるしかできない

ゆっくりと時間をかけて キミは天頂に辿り着く
キミの姿に向かって ボクは枝を伸ばそうかと思案して
どうにもならないと 自嘲した後 キミの美しさを称える

ボクは地下から吸い上げた水を隅々まで行きわたらせる
キミは天頂で悠々とコーヒーでも飲んでいるのだろう
ボクとキミの新しい世界の調和が穏やかでありますように