急いでも間に合わないこともあるが、急がない訳にはいかない。_2

走ろう。走ろう。走ろう。間に合わなくなってしまう。生まれ育った町の道を駆け抜ける。速く。速く。速く。間に合わなくなってしまう。いつもは遠くから眺めるだけの丘を駆け抜ける。前に。前に。前に。間に合わなくなってしまう。膝を打ち付けてしまいそう…

急いでも間に合わないこともあるが、急がない訳にはいかない。_1

急がなきゃ!やっと気づいたの!これをあの人に届けなきゃ!「もっと仲良くしておけばよかった…」そんな後悔は、今は脇に寄せて!あの電車よりも早く、早く…!(注)A45枚にわたり、意味不明なラクガキと一言が書いてあった。どんな物語を考えていたのか自分…

吟じます_4

キミは黄色く丸い灯となって ゆるゆると天に昇っていく地上に根を張るボクは キミの姿を見上げるしかできないゆっくりと時間をかけて キミは天頂に辿り着くキミの姿に向かって ボクは枝を伸ばそうかと思案してどうにもならないと 自嘲した後 キミの美しさを…

吟じます_3

ボクの口からこぼれた葉に キミは労りの雫をかけた口元がまがった さみしい笑顔でもってボクの季節は巡る キミの季節とは異なる早さでボクから伸びる若枝に キミは励ましの雫をかけた鼻にかかった声を さみしい笑顔でもってボクの季節は巡る キミの季節とは…

吟じます_2

ボクにとってキミは月のような存在だった夜になりさえすれば 見上げさえすれば いつもそこにいた小さな違和感も 些細な嘘も 見ないふり 気付かないそうやって 目を背け続けてボクは 自分の所在を見失ったキミはキミの所在を見失うことなく 過ごせていただろ…

吟じます_1

日々の小さな違和感が降り積もっていく ボクとキミとの歩く道はどんなに腕を伸ばしても 届かないほどに離れてしまった愛していると囁き合い 互いに背を向けて眠る日々の小さな嘘が降り積もっていく ボクとキミとが見る世界はどんなに視界を広げても 重ならな…

やっぱりネコみたいなのが好きらしい

パタパタと尾を振る

伯父へ嫁ぐ

ある日、目が覚めたら由(ゆえ)少年は少女へと変じていた。それを気味悪く思った親戚は、山の奥の奥に住んでいる変わり者に嫁がせることにした。少年だった少女は、ひっそりと伯父に嫁いだ。伯父は、祖母が嫁いでくる前に産み、実家に置いてきた子どもだっ…

向こう岸

「向こう岸へ行きなさい」ある日、じいさんが俺に言った。向こう岸に着くまでに体が変じる。両親を早くに亡くし、片目となった俺をじいさんは気にかけていた。「向こう岸に着けば、体が変じる」「両目となるやもしれない」「鳥や石になって帰ってくるかもし…

対岸の島

対岸の島が霞んで見える。こちらから向こうの浜辺までは体力のある男ならば泳いで渡れるであろう距離である。けれども、それをするものはいない。東西に流れる強い潮のせいで、どんなに真っ直ぐに進もうとしても、あらぬ方へと流されていくからである。そん…

読めへんねんけども

虎杖(いたどり)たで科の多年生植物。茎は中空で約一・五メートルになる。若い茎は食用ともなり、すっぱい。夏、淡紅または白の小花を穂につける。根は漢方薬用。郁子(むべ)あけび科の常緑つる性植物。山野に生え、庭木にもする。五月ごろ、白色で紅紫色…

女神の気まぐれに、命を託す

世襲制の国で起きたクーデター。夜襲の隙をつき、王は幼い王子を連れて馬を走らせた。付き従うのは両手で足りる程までに減った従者たち。王子の命を長らえさせたいと、王は必至であった。父の懐に抱かれた少年は、馬上で父の羽織の裾を黙って握り占めていた…

高貴な生まれとはなんぞや

王は選ばれる、狩りがうまく、思考が明晰で、大らかな気性な男たちの中かから選ばれる。世襲制をとらないのは、最初の王に男児が生まれなかったからだ。最初の王は、国中の男子を王の屋敷に集めて、六芸を教え始めた。貴重な働き手である男児を独占する訳に…

舟を継ぐ

この島に生まれてしまったからには、漁師になるしかないのだ。男に生まれてしまったからには、漁師になるしかないのだ。誰もが皆、疑問を持つことなく、親の舟に乗り、漁を覚える。そして、いつしか年老いた両親の代わって舟を継ぎ、漁師になるのだ。

まる、さんかく、しかく三部作

まる、さんかく、しかく三部作タイトル覚書まる・ころころころさんかく・ぱらぱらぱらしかく・ぎゅうぎゅうぎゅう

独白

「どこにいたってあぶれる。」髪を伸ばしたままにした女は思った。揃えることのない前髪は、彼女の顔を覆うようにして垂さ下がっている。幕のような髪、その奥で彼女の目は真っ直ぐに前を見ている。寄せては返す波をじっと見つめ、口を開くことなく波音を聞…

ネコ?

いつなにを描いたかもわからん1 とりあえず、ゴー!なんやと思われる。

みなおなじみちをゆく

紫雲の隙間に 薄紅が滲んで傍らの残り葉は 薄白を受ける土に支えられた子は 日を背に立ち上がり苔光る山門の向こうに 来し方の連なるのを見た道々茂る花の色は 父母(亡母)の情けであろうか風を与えられた子は 頭をもたげて目を開き草光る山道のそこここに 行…

子どもの目・設定

子どもは片目を手にもって生まれる。目は石化している。この石のような丸い目玉を他の人の体液と共に、子どもの眼窩に入れる両目が見えるようになるしかし、目を閉じている時や、目の持ち主の環状が高ぶっているときは、持ち主が見ている光景が、自信の見て…

熊沢蕃山

「憂き事の なほこの上に積もれかし 限りある身の 力試さん」*知恵袋より*「辛いことがもっと沢山身の上に降りかかってこい。自分の力の限界を試してやる」こんな内容です。熊沢蕃山は備前岡山藩で数々の改革を行なったが、守旧派の反対に合い退藩、その後…

すずり2途中から島の話

さだのりおにいちゃんと自転車でボートハウスに向かいます。シャーシャーと軽快な音を立てて進んでいくさだのりお兄ちゃんの後ろを、ゴロゴロゴロと大きな音を立ててすずりがついて行きます。クジラ公園につきました。クジラ公園は大きな二枚貝を開いて地面…

山本五十六

やってみせ 言ってきかせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ 話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず

すずりは

春休み、すずりは退屈していました。すずりはまっすぐ商店街に住んでいて、お家は文房具屋さんです。文房具屋さんのお仕事は、おじいちゃんとお母さんがしていています。お父さんは町の会社に働きに行っています。すずりには、お姉ちゃんとお兄ちゃんがひと…

春の足音

一歩、二歩、散歩。 なのはな? もものはな?

雲と雲を繋ぐ

雲の橋 雲と雲を繋ぐ雲の橋

【胃と腸が強くなる整体法】P20 - 25 第1章整体法で見る体と胃腸の基礎知識 整体法の基本

P20 - 21 「整体法の基本」①あたためる、蒸しタオル法と温浴法②動かす、思うように動かせなくなった筋肉をほぐす③触れる、弱った部分を自分の手で触れ気を集めるP22 - 23 「温浴法」全身浴と部分浴がある。体調に合わせた適切な温度や入り方、温める部分が異…

【IBSは食事で治る】P63 -

P64 - 67 「食べられる・食べられないリスト 穀物とでんぷん」エクセル P67 - 70 「食べられる・食べられないリスト 果物」エクセル

【IBSは食事で治る】P46 - 64

P46 - 49 「ステップ3 フォドマップ除去食メニュー」2週間、食事をフォドマップ除去食メニューに変更する。1週間のサンプルメニューを用いてもよいし、ステップ4の食べ物リストから自分で献立を考えてもよい。除去段階では、「食べられるリスト」になる…

【IBSは食事で治る】P40 - 46

P40 「第1章 除去段階」 略 P41 - 42 「ステップ1 フォドマップについて学び、医師に相談して、フォドマップ除去食事法開始の準備をする」 略 P43 - 46 「ステップ2 基準の症状の記録」フォドマップ除去食が効果をもたらしているかを確認するのに最もいい…

【IBSは食事で治る】P33 - 39

P33 「フォドマップとは」フォドマップとは、発酵性のオリゴ糖、二糖類、単糖類、ポリオールの略。Stands for Fermentable Oligosacharides, Di-sacharides, Mono-sacharides, And Polyols is FODMAP.食事の中に含まれるフォドマップ糖質は、ラクトース(乳…